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◆第 2 章◆
「癒す油」が元気をくれる

細胞の膜になるヘモグロビンを増やすホルモンの働きを助けるからだの脂肪を燃やす

細胞の膜になる

イラスト「オメガ6」と「オメガ3」は、ほかの種類の脂肪酸とは違い、私たちのからだの中では作り出すことができません。 しかし、これらの摂取比「オメガ6」対「オメガ3」を4対1〜1対2の割合にすることを目標にして油や脂肪を食べていけば『癒す油』となり、私たちの元気の素になります。

たとえば、「オメガ6」や「オメガ3」は、からだの中にある60兆個の細胞一つひとつを包む細胞膜や、あらゆる種類の膜をつくっています。 60兆個の細胞といっても、からだのどの部分でどのような働きをするかによって細胞の種類が違っています。しかしながら、すべての膜には「リン脂質」と呼ばれる脂がたくさん使われており、これは人間だけでなく、ほかの動物も同じです。そしてこの「リン脂質」の質を左右するのが「オメガ6」と「オメガ3」なのです。 60兆個の細胞のなかでも、特に「リン脂質」を細胞膜に多く含んでいるのは脳の神経細胞です。また、からだの中にある膜で「リン脂質」を多く含むのは目の網膜です。

脳の神経細胞膜では、[1]神経伝達物質の貯蔵、[2]細胞を正常に維持するための信号発信、[3]ほかの細胞からの信号受け取り、[4]膜内外の信号伝達の促進、などを行っています。こうした仕事の良し悪しを決めるのが「リン脂質」です。目の網膜は、外から入ってくる光を情報として受け取ることが大きな仕事です。この光の受け取りに、まさしく「リン脂質」が関与しています。

もうひとつ、より身近な細胞を例に挙げてみましょう。赤血球細胞です。 「オメガ6」や「オメガ3」は、赤血球細胞の膜をやわらかに保つのに欠かせない脂肪酸です。赤血球細胞の膜が柔軟になれば、赤血球はかたちを自由自在に変えながらどんなに細い血管の中にでも入ることができ、からだの隅々にまで酸素や栄養を届けることができるようになります。

だから、『癒す油』が私たちの元気の素になるわけです。



◆体験談 I ◆ 記憶力が戻ってきた
イラスト千葉県にお住まいの57歳になる女性Sさんは、2002年3月末から「オメガ6」と「オメガ3」の脂肪酸がバランス良く配合された良質なブレンド油を毎日大さじ1杯食べ続けていらっしゃいます。お話を伺ったのは2003年2月初旬ですから、ほぼ1年近くご愛用中でした。

以前から、食品の安全性やからだに良い食べものについて特に関心をお持ちだったこともあり、雑誌などの情報でこうした健康づくりに役立つ油があることは知っていたそうです。ただ、実際に、お店で売っている食用油のどれが『癒す油』として働くのかがわかりませんでした。そんな時、『癒す油』の研究者であるウド・エラスムス博士が来日公演することを知り、参加をして早速ブレンド油を使い始めたといいます。

朝食の自家製パンにつけて食べるのが一番多いSさんですが、食べ始めて20日ほど経った頃、おなかの辺りがスッキリしてズボンのウエストがゆるくなっていることに気付きました。確かに、ブレンド油を食べたからといって体脂肪率が高くなることも無かったので、本当に油で脂肪が燃えるのだという実感が得られたそうです。

2ヶ月後、それ以上に驚いたことが起こりました。

というのは、数年前から物事を忘れっぽくなっていて、これがとても気になっていたというのに、紙に覚書きをしなくても大事なことはきちんと記憶していられるようになったというのです。その日にしなくてはならないこと、子どもに持たせなければならない物など、日常生活で必要な記憶力がある時を境に急速に衰え、それがどんどん進行するようになり怖くなるほどでした。もしかしたら、自分の親よりも先に…と焦るような気持ちでいました。 ところが、ブレンド油を食事に取り入れるようになってから、明らかに数年前に衰えた記憶力が蘇り、もうこれは食べ続けるしかない、と最近では思っているそうです。

◆体験談 II◆ もしかして、この目が
次は、エッセイストの大石邦子さんから寄せていただいた体験です。

「早く手術したほうがいいね」

私の最も信頼しているお医者さんに、目の手術を勧められて、もう2年になる。 私は大きな病気をして、10年以上も入院生活を送ってきた。目の手術ぐらい何だと、言われそうだが、やはり手術は怖い。 以来、逃げるように病院に行っていない。

網膜に、何かが増殖しているらしい。先生は、しばらくその増殖の度合いを監視して下さっていて、手術しかないとの結論だった。白内障もある。白内障だけなら、すぐにも手術をしたのだけれど…。

右目の視力が、ほとんど無かった。しかし、左の目が未だ見えるので、私なりに見えていた。私の世界は、長いこと、こういうものだと思っていた。

そんな折に、カナダから来日されたウド博士の講演を聴く機会に恵まれた。「オイル」の話だった。博士の名前から取られた「ウドチョイス」とかいう油だった。 油は、私にはあまり関係の無い話だと思って聴いていた。私は、コレステロール値が高くて、10年来、病院の薬を飲んでいる。しかし、下がらなかった。そんな関係で、油分はなるべく摂らない様にしてきた。コレステロールが増えるような食べ物は、極力控えて、食生活には、結構気をつけてきた。 ところが、ウド博士は、講演で、「油は油でしか落とせない」、とおっしゃったのである。

思い出したことがあった。工事に来ていた人が、油まみれの手を、石油で洗っているのを見たことがある。石鹸では落ちないのだといった。驚いた。 体の中の脂も、そんな感じなのだろうかと思った。博士は、油には、良い油と、悪い油があるとも言われた。汚れを流す油と、血管に付着してしまう油である。 私は、賭けてみようと思った。人体実験だと思った。パンにつけ、納豆にいれ、サラダにかけ、味噌汁にも入れてみた。香ばしかった。火を使ってはいけないといわれていたので、生のままである。まさに、賭けだった。

500ccのビンを、2ビン食べた頃、気がつくと、視界が明るくなっていたのである。どうしたのだろう。テレビが、前よりずっとよく見える。障子の桟が見える。まさか、目がよくなっているのでは、と思うと胸が鳴った。

けれども私は、目のことで、油をとったのではない。コレステロール値に賭けてみたのだった。10年来下がらなかった、コレステロール値が、正常値になっていた。先生が不思議がられた。

しかし、コレステロールもさることながら、今の私には、この視界の明るくなった現実が、何よりも嬉しい。網膜の増殖が止まるか、減るか、していたら、どんなにいいだろう。 コレステロールのことばかり考えて、大切な油を摂らなかった。そのことが、視力を落とした、などということがあるのだろうか。雪がやんだら、眼科に行って来ようと思う。 年齢がいくつになっても、人間の体には必要な「油」、というものがあり、それが不足するとき、さまざまな体の軋みが生まれることを知らされたように思う。老化は、油の欠乏から始まるのかもしれない。




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