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◆第 2 章◆
痛い細胞に届く「MSM」

痛みに届く炎症に届く

炎症に届く

MSMには、炎症をやわらげる力もあります。

炎症というのは、私たちの体を作っている細胞が、病気やケガによって傷つけられたときに、その場所を自力で治そうとして起こり始める反応です。なかには、なかなか治りきらなくて、いつまでも炎症が終えられずに慢性化してしまうこともあります。炎症が始まった場所では、次のような反応が起こります。

・発赤(赤くなる)
・発熱(熱をもつ)
・疼痛(痛みが出る)
・腫脹(腫れる)
・その部分の機能不全

MSMには、こうした炎症反応が体のどこで起こっても、それによって生じる不快感をやわらげる力があるようです。私たちの体の中には、もともと、炎症をしずめるためのホルモンを作り出す能力が備わっています。作り出されるホルモンとは、副腎で作られるコルチゾールです。体内でコルチゾールが作られているときに、MSMを摂取すると、その消炎効果を高めることがわかっているのです。MSMは、作られるコルチゾールの量がどんなに少なくても、その効果を最大限まで高めてくれるといいます。

炎症にともなう痛みに悩まされている場合、体内で作られる自然なコルチゾールの消炎効果を、やはり自然な植物成分のMSMで高めることができれば、こんなに安全な痛みの緩和方法は他に無いかもしれません。炎症をしずめるために、体内で作られるコルチゾールと同じ効果をねらって投与される薬が、コルチゾンです。しかし、すでに述べたように、ステロイド剤のコルチゾンには嫌な副作用がたくさんあります。また、コルチゾールなどの薬物は血流を止める方向に働くため、体の中ですでに始まっている治そうとする力、つまり免疫の働きを無駄にさせてしまうのです。結局、根本原因は治らないまま慢性化します。

ローレンス博士らによれば、たとえ緊急に薬物のコルチゾンを使わなければならない状況であっても、MSMを同時に利用することができるといいます。MSMは、薬と一緒に使っても安全性に問題が無いのです。そして、薬と一緒にMSMを使うことによって、しだいに薬の使用量を減らすことができる患者も多いのです。自己判断で勝手に薬の使用量を減らすことは危険ですが、主治医との相談によって、副作用が心配な薬の使用量を少しずつでも減らすことができれば、患者にとってこんなに嬉しいことはないでしょう。

イラストまた、ケガや火傷、何らかの病気が原因で、体に炎症が起こっている場合には、それらの治療に加えてMSMを利用するととても効果的です。MSMを摂取する方法でも、MSMクリームを塗る方法でも、両方を併用しても、治療効果を高めてくれるようです。MSMを摂取する方法は、クローン病や潰瘍性大腸炎といった炎症性の腸疾患の改善にも役立つことがわかっています。クローン病は、小腸の下部で病変が起こることが多く、そこに強い痛みを感じるようになって下痢を伴います。この下痢は、肛門と性器の間の部分を刺激し、さらに痛みと炎症を引き起こします。MSMは、腸の炎症をしずめることにより、痛みと下痢もおだやかにさせるのです。

潰瘍性大腸炎は、大腸や直腸の内側に炎症が起こります。この場合も、クローン病と同じようにして、MSMは炎症をしずめるのです。MSMの利用によって、便の大きさや排便回数が健全化したと知らせてくる患者は多くなっています。




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