
突然襲ってくる理由のわからない痛みほど、人を不安にさせるものはありません。その痛みがどんどん大きくなってくれば、なおさら不安は募ります。
それでも、我慢をしているうちに痛みが治まった、そんな経験もけっこうあるものです。しかし、我慢をしたことによって、いつも痛みの原因は根本から解決されているのでしょうか?私たちは、ケガや火傷をしたときなどに強い痛みを感じます。この場合、痛みの場所が体の外側にあるので、痛む場所を目で見て、なぜ痛いのかも理解ができ、痛みが止むように対処することができます。しかし、痛みは体の外側だけでなく、見えない内側で発生することもあります。頭のてっぺんから、足のつま先に至るまで、関節、筋肉、内臓と、さまざまな場所で痛みは起こる可能性があるのです。
痛みのことを、体から発せられる注意信号である、と説明する人がいます。体のどこかで非常事態が起こっていることを知らせるサインだ、というわけです。
しかし、今までの私たちは、その非常事態が何なのかということよりも、痛みだけに気をとられてしまい、とにかく嫌な痛みを消そうと慌てて、鎮痛剤や消炎剤のお世話になることが多くありました。これで問題を解決したつもりになっていたのです。鎮痛剤や消炎剤というのは、決して痛みの原因を消すものではありません。私たちが痛み信号を感じないようにと、麻痺させるだけなのです。痛みの根本原因というものは、探し始めるとあまりにも奥が深く、私たちははじめから問題の解決をあきらめてきたのかもしれません。
ところが、痛みをその内側から癒してくれると評判の、「MSM」という植物成分が近年欧米で製品化されるようになりました。これは鎮痛剤や消炎剤のような薬物とは違い、自然な植物成分を粉末やクリーム状にしたもので、食べたり、塗ったりして使います。この成分が痛みの起こっている場所に届くと、内側からその痛みを癒し始めるのです。もちろん、欧米ではあっという間に大人気の成分となり、現在、健康食品店の一角には、必ずMSMコーナーがあるほどです。
そんな欧米に遅れて、日本でもようやくMSMの販売が開始されました。このサイトでは、MSMとは何か、その効用、使い方を、できるだけ簡単に解説しています。まだMSMを知らない方にも、安心して使っていただけるよう、そして、痛みを原因の近くから癒していただけるよう、お役に立てていただければ幸いです。
2003年8月
氏家 京子