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からだ再教育通信 Vol.8

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精神科の栄養療法医もすすめる自然の甘味
楓の樹液 氏家京子

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精神科の栄養療法医もすすめる自然の甘味 楓の樹液 氏家京子

写真「砂糖は脳のエネルギーです!」、「あなたの脳にお砂糖は足りていますか?」と言って、白砂糖の製造・販売メーカーは宣伝をしています。その結果、脳の働きを良くするのは砂糖だ、と誤解する人も増えています。たしかに、私たちの脳細胞を働かせるために必要なのは、糖類を分解して得られるブドウ糖、それに酸素です。

しかし、私たちの脳や体が求めているブドウ糖は、自然な栄養バランスと一緒に得られるブドウ糖であり、精製して甘い部分だけを都合良く取り出したお砂糖ではありません。白砂糖は、今やさまざまな加工食品や飲料にも、知らないうちにたくさん入っています。

「白砂糖などの精製炭水化物を食べるようになった現代、私たちは低血糖を起こし、うつ病などの精神疾患にも陥りやすくなっている」。精神病を栄養療法で治している米国のマイケル・レッサー医博はそう述べています。白砂糖を食べて血糖値が急上昇することは多くの人が知っています。でも、その後に訪れる血糖値の急降下と、低血糖の恐ろしさを知る人は、まだあまりいません。医師でさえ、ほとんど知らないのです。

写真血糖値の急上昇、これは、たとえて言えば自動車のアクセルを思いきり踏み込んで猛スピードで急発進する状態です。血糖値が急降下する状態、こちらは逆に、急ブレーキで急停止する状態に似ています。

急発進で猛スピード、その後に急ブレーキで急停止。こんな危険な運転では必ず事故が起こるように、私たちの体も急発進と急停止のくり返しを続けていれば壊れてしまいます。

ふだんの食生活で、未精製、または精製度の低い糖類や炭水化物を食べていれば、それがブドウ糖になるのに自然と時間がかかります。したがって、血糖値が急上昇することもなく、心身はゆるやかにスピードアップをすることができ、急ブレーキの必要もありません。精製食品と未精製食品とでは、こんなにも心身に与える影響が違っているのです。

血糖値の急降下で低血糖になると、必要なブドウ糖を与えられなかった脳細胞は死滅し始め、疲労感、気分の落ち込み、イライラ、無気力、痴呆など、さまざまな異変が心身に起こります。そして、この低血糖症を放置した結果に発症するのが、もはや血糖値を下げられなくなる糖尿病です。

写真心身を狂わせる低血糖、それにつづく糖尿病などを招かないために、精製加工食品ばかりの食習慣を改め、未精製の食材を積極的に選ぶことが必要です。甘みを楽しむ場合にも白砂糖は使用せず、糖以外のミネラルやビタミン類を一緒に含んだものを選んでください。

中でも、もっとも理想的なのが、自然なカエデの樹液そのものであるメープルシロップで、精神科医レッサーも自然な甘味を楽しめる健康的な食品として患者さんたちにすすめています。

メープルシロップの優れている点は、コクのある自然な甘味だけでなく、糖代謝に欠かせないビタミンB群や、ハチミツに比べて約四十倍のカルシウムを含んでいるところで、他にもカリウムやマグネシウムなどの複合的な栄養成分が入っています。それでいてカロリーが黒砂糖より3割低く、血糖値を急上昇させる心配もありません。血糖値が心配で砂糖を断った糖尿病の患者さんが、食事の楽しみにメープルシロップを取り入れて、糖尿病を治してしまった例もあります。

他に、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状がひどく、砂糖などの精製された糖分を食べられなかったお子さんが「メープルシロップなら問題なく食べることができた」というお母さんからの声や、カルシウムが多いことに注目して「骨粗鬆症の予防にメープルシロップを使っている」という声も届いています。

メープルシロップ近頃は、自然食ブームに乗り、添加物や化学物質を使用して作った安価なニセモノが出回り始めました。せっかく健康のことを考えて選ぶのですから、この機会にオーガニックで本物のメープルシロップを試してみてはいかがでしょうか。

何より、その自然な味に魅了されることでしょう。


写真氏家京子
日本では数少ない健康分野の女性ジャーナリストとして海外の優れた栄養療法や代替療法を紹介している。拠点を千葉県南房総におき、田畑・畜舎・漁港に囲まれた環境で健康問題を考察。著書に『誤解され過ぎた「油」の常識』、『常識が変わる/副作用のない痛み止め!!』がある。また、レッサー医博の最新刊を訳した「精神疾患のための自然な治療」(仮題)を今夏、刊行予定。




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