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からだ再教育通信 Vol.5

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特集 乳ガン(1) 「自分の乳房に関心がありますか?」

特集 乳ガン(2) ご愛用者の声

特集 乳ガン(3) ガン治療医が使う
「ガンに勝つ!機能性食品ベスト15」に
フロー・エッセンス+が紹介されました。

速報!第4回「からだ教育セミナー」会場から
ウド博士に聞く。「オイルについて知りたいこと」

MSMの米国学会リポート 取材・氏家 京子

「からだ」のコト(3)
日本における代替医療研究の第一人者・阿部さんが語る

「からだ」のコト(3) 日本における代替医療研究の第一人者・阿部さんが語る

記事今年も、アメリカの「ガン会議」を取材してきた。この会議は、アメリカ・ガン・コントロール協会が主催する代替医療によるガン克服のための集会で、年に一度、ロサンゼルス市内のホテルで開かれる。ガンを手術・放射線・抗がん剤以外の方法で治したいという強い意志をもった人々ではじめられ、今年で第31回目を数える。日本でいわれる自然・代替医療の方法は、何年も前にこの会議で話題になったことが多い。いわばトップ・ネタの宝庫ともいえるが、案外この存在を知らない日本人は多く、会場でその姿を見ることもすくない。8月の末から出かけて、9月の5日に帰国した。そして、9月8日付けの朝日新聞トップで『乳がん「視触診のみ」廃止』の記事を読んで驚いた。


「マンマグラフィー」

サミエル・エプスタイン博士と乳ガン予防プログラム厚生労働省が、「視触診のみの」検診を廃止して乳房ィ線撮影(マンモグラフィー)を全面的に導入する方針だというのである。理由は、乳房を触って調べるだけではガンを見落とすことが多く、死亡率を減らす効果がないこと。これに対してマンモグラフィーは「効果がある」とみなされ、これまで50歳以上を対象にしてきたX線と視触診の併用を、今後は40歳以上に引き下げる方向で、これで「世界的な水準に追いつくことになる」のだそうである。

なんて馬鹿なことを! そう思わずにはいられなかった。やりたい人はやればいいが、やったあとにどうなるかを知っているひとは皆無にちがいない。記事は「今後、ィ線撮影の全面導入には解決すべき問題が少なくない」などといっているが、これは絶対「できレース」にちがいない。できレースとは、すでに決められた結末にもっていくために行なう、みせかけのレースだ。

わたしの前号、前々号の本欄の結語を読み直して欲しい。「わたしがそう言い切るにはわけがある」「からだの自立のためには少しばかり大き目の虫めがねがあるといい」この二つのキイワードは今回も有効である。つまりは「放射線をかけると血液細胞は破壊される」。この単純な事実にもとづいて、マンモグラフィーの全面導入などは「馬鹿げている」のである。血液細胞が破壊されれば、乳腺組織の突然変異、発ガンさえも起こることは当然すぎからである。

わたしが言い切っただけでは物足りないというひとは、サミエル・エプスタイン博士の「THE BREAST CANSER PREVENTION Program」(乳がん予防プログラム)を一読するとよい。博士は1998年に「ライト・リブリイ賞」(もう一つのノーベル賞として知られる)を受賞した国際的なガン研究者である。

本書の第5章に「マンモグラフィーに対抗する事例」があって、1977年以来から最近(1997年)までの議論が展開されている。放射線と乳がんの関係については1965年以降が紹介されている。博士の結論は「いつでも次のことを心にとどめておいて欲しい。『きまりきった』とか『安全な』とかいう医療上の放射線は存在しない。いかなる被爆もなんらかの危険性をともなっている。できればいつでも、『きまりきった』歯科の検査を含み、いかなる理由でも、たとえ医師や放射線技師あるいは歯科医から安全性を確証されたとしても、どんなィ線写真でも撮ることを避けるべきである」。少しばかり大き目の虫めがねで、わたしもそのことを日々思い知らされているから、この結論にも(全体の主張にも)同意する。

実は、この本は、ガン会議初日に講演後の博士自身から買い求めた本で、その晩に主な項目だけを流し読んだ。翌日「あれはいい本だった」と博士に伝えた。できれば邦訳をてがけたいとも言い添えた。博士が本書で展開するようなことが、日本人のあいだに伝えられれば「マンモグラフィー全面導入」などといった一方的なトップダウンなどは起こりえないし、だいたいそういう検診を受けに行く女性は激減するにきまっている。ィ線以外の、有効な検診方法を博士はいくつか紹介している。

この本は、博士の祖母と母(どちらも乳がんにかかり生き延びている)に捧げられているが、そのこともふくめ、欧米は乳がん先進国でありマンモグラフィーの世界でも進んでいる。議論でも、機器の開発もである。その乳がん後進国に議論の方は後回しにして(マンモグラフィーは「効果があるとみなされ」)、機器だけが送り込まれてきた。戦後一貫して、この図式は変わりない。要するに、経済であり政治なのである。それで日本人のまだ若い女性たちが、ガン検診のせいでガンにかかるという悲喜劇に巻き込まれるとすれば、これほど「馬鹿なこと」は他にないはずである。

朝日新聞は「1台3千万円以上するといわれるィ線撮影の機器をどう整備するか」が課題だと述べている。すでに、国、市町村をあげて財源づくりにとりかかる必要さえ検討されている。

というわけで、そろそろ「できレース」は始まっているらしい。9月24日付の同紙は「乳がん発見に関心を」と、「ピンクリボン・スマイルウオーク」なるキャンペーンを伝えている。協賛会社にワコール、富士写真フィルム、GE・in・JAPAN、ウイル・コーポレーションが名を連ねている。

そのマンマ、だ。

●阿部孝次
中央大学法学部卒。ジャーナリスト。日・米の代替医学、東洋医学、民間療法を取材し執筆。 「血液」の観察を行うIHEジャパンを主宰。




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